2024-12

応募前に留意すべき事

要請調査票の見方について

まず最初に見るべきは勤務先がどこにあるか、これが最も重要と考える。なぜなら住む場所によってQOLが大きく変わるからだ。現在は片側一車線の田舎道程度でもグーグルマップでストリートビューを見ることが出来、要請先の地域がどのような場所であるかを確認出来る。勤務先が大都市にある方は問題ないが、問題は僻地に派遣予定の方だ。
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女性隊員特有のメリットとデメリット

海外青年協力隊はかつて男性隊員の割合が高かったが、近年はおよそ男女比で男4女6ぐらいの割合で推移しているようだ。JICAはジェンダフリーを推進しようとしているが、実際隊員の応募や派遣後の活動においては男女平等とは行かない。その例を挙げてみる。
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協力隊参加する上でお勧めの人とは

海外青年協力隊に応募しようか迷っている人は多いと思う。私は応募する前にしていた仕事を辞めたい一心で応募したため今では猪突猛進過ぎたなと後悔しているが、隊員の活動記録をブログなどで見て「楽しそうだ」「大変そうだ」と応募するか悩む事は現役隊員やこれから応募しようとしている方なら経験しているだろう。そもそも選考に通過出来るのか、自分の希望案件に派遣されるのかといった要素も絡んでくる。
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協力隊人気低迷の理由とは

海外青年協力隊に応募する人は年々減っており、ピーク時と比べると近年は1/6ほどに落ち込んでいるようだ。現に2023年秋募集の選考結果を見ると要請数が約2000で応募者数は約1500人と選考前の段階で定員割れしている。最終的な倍率はおよそ3倍で、応募人数が少ないにも関わらずJICAが厳しく選考している事が分かる。ここでは海外青年協力隊の人気が落ちている要因を考えていく。
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協力隊事業の問題点とは

2024年春の長期隊員の選考結果を見ると案件数が約1700に対して合格者数は300人程度と倍率は5倍ほどになっている。この案件数も合格者数もおよそ例年と同じ程度である。現在は1次、2次、3次隊と訓練開始時期が三つに分かれており、駒ヶ根も二本松も一度に語学訓練を受ける事が出来る人数は200名強と聞いた事がある。一度の訓練時期に200名ほどの候補生がいた後輩隊員から話を聞いてもそもそも宿泊棟のキャパシティがそれぐらいなようだ。仮に満員で一度の訓練で250人を受け入れたとして、駒ヶ根と二本松の1-3次隊の最大受け入れ可能な候補生の数は一年で1500人ほどの計算になる。
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隊員応募の前に留意して欲しい事

協力隊への参加のためには選考応募⇒第一次と二次選考に合格する⇒語学訓練に参加する⇒任国で二年間活動する⇒帰国する、という流れになる。この選考応募から選考合格通知を受けるまでは半年間弱だが、選考合格から語学訓練参加まで数か月から隊次によっては1年ほど待機期間がある。語学訓練終了から任国赴任は1-2か月だが、任国での二年間を含めると応募から活動完了まで3年以上掛かる場合がある。筆者は合格から語学訓練開始まで約1年間の待機期間があったので、トータル(応募から日本帰国)で三年六か月ほど掛かっている。この問題点は応募当初の協力隊へのモチベーションを維持する事が難しい場合がある事だ。筆者は前職の看護師として働く事が嫌になり、語学力を身に付けるために隊員になったが、赴任して半年ほどで応募時のギラギラしていた意欲を完全に失い、アフリカの文化や食生活、アフリカ人の性格全てが嫌になってしまった。
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隊員として働くメリット

案件に応募し選考に通過した後は語学訓練から現地で必要な手続きまでJICAが全てサポートしてくれる。語学訓練はネットで調べると色々な記事が出てくるが、普通に勉強していれば最終試験に落ちるような事にはならない。語学訓練終了後には任国への航空券と公用パスポートが送られて来るし、空港までの移動費も支給される。訓練終了後には赴任準備としておよそ20万円が支給され追加のスーツケースを購入したり、任国到着後の家電購入に充当することも出来る。任国到着後はホテルもしくはドミトリーが手配されており、銀行口座開設、労働ビザ取得など諸手続きまで行ってくれる。
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隊員として働くデメリット

協力隊参加をするためには約二ケ月の語学訓練に参加する必要があり、協力隊員として任国に派遣される二年間を加えると2年と数か月の間収入が減る。現職参加の場合、訓練期間から任期終了までちょうど二年間となり任国に滞在する期間は1年8か月程度になるが、無給現職参加あるいは会社員などを退職して参加する場合はそれ相応の収入減を覚悟しなければならない。