女性隊員特有のメリットとデメリット

応募前に留意すべき事

・女性しか応募できない案件がある
・女性はセクハラなど、色々な被害を受けやすい

海外青年協力隊はかつて男性隊員の割合が高かったが、近年はおよそ男女比で男4女6ぐらいの割合で推移しているようだ。JICAはジェンダフリーを推進しようとしているが、実際隊員の応募や派遣後の活動においては男女平等とは行かない。その例を挙げてみる。

選考時

まず女性しか応募できない案件数が男性しか応募できない案件数を上回っている年度がほとんどだ。女性しか応募できない案件は母子保健が中心だが、男性が応募できそうな普通の案件もよく見ると「女性しか応募不可」と書かれているケースがある。男性しか応募できない案件はスポーツ指導や途上国における男子少年院のような場所で働く案件だ。母子保健や公衆衛生に関わる案件はどの案件応募時でも多くあり、そういった案件(特に母子保健)は女性しか応募できない。腹立たしいのが「この案件は男性でもいけるのでは?」と思う案件でも「先方の希望により女性のみ応募可」などと書かれている場合だ。JICAは隊員にもジェンダーフリーの講座を行うほど性差の問題に力を入れているのだが、それなら相手先にもジェンダーフリーの必要性を説いてくれよ..と思ったものだ。

派遣後

残念ながら派遣後は女性の方が活動や日常生活で苦労する場面が多い一番はセクハラの被害だ。同僚や街中の人々から「結婚してくれ」「家に遊びに来ないか」などとしつこく言い寄られた事例を数多く知っている。というよりセクハラまがいの事をされなかった女性隊員の話を聞いた事がない。アパート住人や地域住民にストーカーまがいの被害に遭う隊員が過去に数多くいたが、こういった被害者はほとんどが女性だ。途上国では宗教や社会に根付いているためか男尊女卑の考え方が強く、こればかりはどうしようもない。別記事にも書くが、そういった被害に対するJICA側の対応はまちまちだ。まともに取り合ってくれないこともあれば、いったん自宅を離れて首都のホテルに退避するように手配してくれた事例もあるようだ。


男性の方が選考に受かりにくい、といったデータの裏付けはないが女性のみを対象とした案件が多い以上、選考においては若干の女性有利は否めない。しかし派遣後は女性の方が不快な思いをするのは不可避な事実だ。多くの隊員が派遣後半年もするとバリバリ意見を押し通す強い女性になると職員から聞いた事があるが、そうでもないと途上国のくだらないセクハラ男たちから身を守れないという事だろう。なんの参考にもならない記事を書いてしまい申し訳ありないが、事実として知って頂ければ幸いだ。

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