語学訓練開始前の流れ

選考通過後

・訓練開始一カ月前から忙しくなる
・事前課題は意外と時間がかかる

語学訓練一カ月前を目安にJICAとコンタクトを取る機会が増える。語学訓練の案内でオンライン講座があったり、事前課題をこなさないといけないなど、忙しくなる時期だ。

語学訓練案内

語学訓練案内はオンラインの講座で、平日夜7時ぐらいから始まったと記憶している。一時間ほど訓練所で行われる語学訓練の説明を受ける。仕事の都合などで受けれなかった方は後日送付されるURLから動画を視聴することで受講したとみなされるが、いずれにせよ受講は必須だ。一日の流れや講義内容の予定、生活のルールなどについて説明がある。

事前語学課題について

訓練開始前には事前課題の提出を求められるが、これは時間がかかるため厄介と強調しておく。メインの課題は語学のイーラーニングだ。私は英語の課題をやり、レベル的には中学校卒業に毛が生えた程度だったが、アプリの質が粗悪だった。スペースを一つでも多く入れると不正解とみなされてしまったり、同じ意味を持つ動詞でもアプリが指定する動詞を使わないと正解にならないなどひどい出来で終了後に訓練担当宛に改善するよう抗議のメールを送ったほどだ。しかも一定の正答率を超えないと次のトピックに移れないシステムだったため、勉強どころかストレスの原因となった。ボリューム的には丸一日やれば終えることは可能だが、学習可能となった時から初めてすぐに終えるのが正解かと思う。途上国で役立つ表現などといった実践的な学習内容は一切なく、基本的な文法学習だった。

健康診断

選考応募時に健康診断結果をJICA側に送っているが、語学訓練開始およそ3カ月前に再度健康診断を受けるように言われる。これは応募時から語学訓練開始まで一年間以上空いている事があり、隊員の健康状態に問題がないかチェックするためだ。この結果で極度の貧血や肝機能障害などの異常データが出てしまうと選考合格取り消しの恐れがあるため、検査までに健康的な生活を送る必要がある。この派遣前の健康診断については一次選考時に受けた健康診断の内容と同じで、費用も原則全額補助が出る。

その他の課題について

JICAが指定する「JICAの歴史」「日本のODAについて」「発展途上国におけるジェンダー問題について」といった内容を動画やホームページで学習し、レポートを提出する必要がある。レポート一つ当たり約400字ぐらいだった。これらの内容に興味がない方にとってはつまらない課題になることは間違いない。レポートは本部のスタッフが確認しているようで、提出の翌日に結果が通知される。よっぽどひどい内容でなければ再提出は求められないが、いかんせん時間が掛かるためこれもコツコツとすすめる必要がある。 これらの課題は語学訓練開始前にすべてを修了する必要がある。難易度は問題ではないが、時間がかかり面倒であることから余裕を持った受講を勧める。なお私が訓練を受けた時はコロナ対策として訓練所に移動する前に東京のホテルに約2週間滞在したが、現在は行われていない。特筆する内容もないためここでは割愛する。

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