・事前の情報収集をしっかりとすれば問題なし
・職種によって質問内容はだいたい同じ
書類選考(第一次選考)に合格後、「〇月〇日△時から人物・技術選考を開始します」と通知を受ける。私が面接を受けた時はすべてオンラインだったので騒音を避けるためビジネスホテルの一室で面接を受けた。以前は東京や大阪で対面面接が行われていたが、現在もオンラインで面接が行われている。
人物面接
おおざっぱに言うとストレス耐性を見る面接である。
・派遣後に同僚とうまく関係が築けない時はどうするか
・これまで働いてきた経験の中であった困難とそれをどう乗り超えたか
などの一般的な就職活動で聞かれる内容が多いようだが、私はストレス対処に関する質問を複数聞かれた。例えば私の場合
面接官「趣味は何か」
筆者「ペットと遊ぶことです。自宅で〇〇を飼っておりまして」
面接官「なるほど、でもこの派遣先では動物と触れ合うことはケガや感染症予防の観点から禁止されているが、ストレスコーピングはどうするか」
という流れもあった。触れ合う事が出来なくてもサファリなどで眺めたり、写真やYouTubeなどの動画を見てたくましさや美しさを堪能することができると思う、などと答えて切り抜けた記憶がある。我ながら上手く切り返せたと思っているが、人によっては圧迫面接の場合もあるそうだ。同期は「あなたがやりたい事は他の国際ボランティアでも出来るよね」などと高圧的な質問を受けたそうだが、うろたえることなく協力隊に参加したい理由を堂々と答えて選考に通過したと教えてくれた。技術面接よりこの人物面接で上記のような意地悪な質問を受ける可能性が高い。面接官によっては圧迫面接のような雰囲気で進める事があるので友人や家族に「協力隊を目指す自分の気分を損ねるような質問をしてくれないか」などと依頼し練習しておくと良いだろう。お金を払えば面接練習を提供するエージェントなどはあるだろうが、そこまでする必要はない。
技術面接
自身が働く中で得た知識が本物かどうか確認される面接だ。
私は医療系だったが、なぜか一切医学知識を聞かれずこれまでの経歴は簡易に聞かれたのみで拍子抜けだった。医療系案件においては疾患や治療の知識が最低限あるかどうかを聞かれる場合が多いようだが、複数隊員の話を聞く限り看護師案件には看護師の面接官を必ず配置するといったことはないようだ。自身の経験から得た事を正直に伝えればよいと思う。同期や先輩後輩に聞く限り、これまでの経歴を案件にどう生かそうと思っているのかをしつこく問われる場合が多いようだ。案件とこれまでの経歴に大きな関連がない方もいると思うので、自身の強みや経験と仕事内容を結びつけるような説明が出来るように準備しておくと良いだろう。
それぞれの面接は正味10分ほどずつで終了した。午前午後に行われインターバルが3時間ほどあったため落ち着かず、どぎまぎした記憶がある。聞かれそうな質問に対してどう答えるかを事前にまとめておき、ネット環境が安定した静かな場所で受ける事が重要だ。ちなみにこの二次選考は通過率がおよそ6割ほどであることが過去の結果から分かっている。ニッチな要請であれば一人受験一人通過といったケースも珍しくないので緊張しない事がなによりだと思う。